SOLO / SOLO DL
GPSラップタイマー。
ラップセンサもラップマーカー(発信器)も不要で、取り付け簡単。
視認性の高いグラフィカルディスプレイ装備。
もちろん、GPSロガーとしても利用可能。
- 特徴
- SOLO DL
- 仕様
- 付属品/オプション・型番一覧
- FAQ
特徴
GPSを利用して計測を行う、コンパクトサイズラップタイマー。データロガーとしてももちろん使えます。上級機種のSOLO DLは、ECT接続による外部データの取り込みもできます。
ラップセンサやラップマーカーは不要です
SOLOシリーズは、GPSを利用してタイム計測を行う、小型ラップタイマーです。SOLOを使う際に、ラップセンサの取付け方法や、ラップマーカーの設置場所に悩む必要はありません。
磁気計測方式のラップタイマーをバイクなどで使う際には、転倒などのアクシデントで破損せず、しかもなるべく低い場所にラップセンサを取り付けるという、面倒な作業が必要でした。また赤外線計測の場合にも、ラップマーカー(発信器)をいちいち設置しなければなりませんでした。SOLOなら、本体を取り付けるだけで作業終了です。
GPSアンテナは本体に内蔵されているため、本体以外に「取付け作業」が必要な部品はありません。
簡単な取付け
本体に付属するブラケットを車両に取り付ければ、あとはSOLO本体を「貼り付ける」だけです。SOLO本体裏面には強力なマグネットが装備されており、ワンタッチで取付け・取り外しができます。
データをダウンロードしたり、内蔵バッテリを充電する際には、SOLO本体を外せば簡単です。コンセントやPCを車内に持ち込む必要はありません。
オプションのブラケットキットを使えば、ブラケット自体もガラス面やロールバーなどに簡単に取り付けられます。
測定ポイント設定も簡単
GPSでラップタイムを計測するためには、スタート/フィニッシュラインを設定する必要があります。
SOLOは、専用ソフトウェアを利用することで、この設定を簡単に行うことができます。しかも、世界中の主要サーキットを網羅した最新のデータベースをAim社から入手できるため、これらのサーキットについてはデータを送信するだけです。
もちろん、データベースに含まれていないサーキットでも、一度走行したログデータを利用したり、Google Earthなどから取得した座標を入力すれば、簡単に設定できます。
これらの設定はSOLOに保存されるので、一度設定を送信すれば、どこのサーキットに行っても自動的に認識され、計測が開始されます。
PCの設定が面倒であれば、SOLO本体のボタン操作による設定も可能です。SOLOを計測地点に持っていき、ボタンでセットするだけです。この設定も内部に保存されるので、一度セットすれば、次回はそのまま計測できます。
また、この設定データをPCで管理することも可能です。
このように、SOLOには、GPSモジュールやSmartyCAMの製品開発を通じて蓄積したノウハウが、様々な面で活かされています。
また、SOLOは一般的なクローズドサーキットだけではなく、ラリーのSSやヒルクライムのように、スタートラインとフィニッシュラインが別地点にあるオープンコースでのタイム計測も可能です。
様々な表示方法とテスト方法
ラップタイマーの大きなメリットは、走行中にラップタイムを即時確認できる点です。限界まで攻めている走行中に、表示される数字を読み取るためには、バランスの良い画面デザインが必要です。
グラフィカルディスプレイの利点を最大限に活かし、SOLOの表示は大変見やすくなっています。また、明るいバックライトを使用すれば、視認性はさらにアップします。
外見は似ていても、セグメントディスプレイでただ数字が羅列されているだけの他社製品と比較して、ストレス無く数値を読み取ることが可能です。このため、よりドライビング(ライディング)に集中できるでしょう。
予測タイムなど、様々な表示が可能
GPSを利用しているため、SOLOは速度表示も可能です。また、MXLやMYCHRON4と同様、過去のラップデータと比較しながら、予想されるラップタイムを表示させることができます。表示方法も、ラップタイム固定表示・経過時間表示・予測タイム表示・予測タイム比較表示などから、好みに合わせて選択できます。
表示ページはカスタマイズ可能で、最大4項目を同時表示可能です。
3種類の「レースモード」
SOLOは、用途に合わせて3つの「レースモード」から動作方法を選択できます。
- スピード
- 一般的な走行やレースで使用します。予測タイムの基準となるのは、ベストタイムです。
- アベレージ
- 一定のラップタイムで走行することを目標にします。予測タイムの基準となるのは、設定した周回の計測タイムです。
動力性能
- 0-400mのドラッグレースや0-100km/hなどの動力性能テストで使用します。車両が発進すると計測を開始し、指定した距離(速度)に到達すると結果を表示します。
日本語(カタカナ)対応
グラフィカルディスプレイの採用により、日本語(カタカナ)表示が可能となりました。分かりやすく直感的なメニュー項目で、マニュアルなしでも設定変更が出来るでしょう。
使用言語の変更は、メニュー操作で簡単に行えます。
もちろんGPSロガーとして利用可能
SOLOは、もちろんGPSロガーとしても利用できます。測定したデータは、PCにダウンロードしてRace Studio 2で解析可能です。PCに接続するUSBケーブルも付属しています。
ECUからのデータ入力にも対応した上級モデル SOLO DL
SOLO DLは、ECTポートとCAN拡張ポートを装備した、SOLOシリーズの上級モデルです。
ECTポート装備
SOLO DLにはECTポートが装備されており、対応ECUであれば、Aim独自のEasy Connection Technologyにより、様々な情報を簡単に取得する事が可能です。OBDケーブルモデルであれば、車両の診断コネクタにワンタッチ接続です。
また、バイク用にプラグアンドプレイキットも用意されています。SUZUKI GSX-Rシリーズ、YAMAHA YZF-Rシリーズなどの対応車種であれば、カプラーオン接続が可能です。
SOLO DLは、コンパクトサイズと取付けの簡単さからは想像できない、高性能データロガーとして利用できるのです。もちろん、実現できる機能と比較して、価格も信じられないほどリーズナブルです。
CAN拡張ポート装備
SOLO DLには、CAN拡張ポートも装備されています。
このポートにはSmartyCAM HDやLCU-ONEを接続できます。
SmartyCAMを接続すると、ECT経由で取得したECUデータを送信でき、さらに録画の制御もSOLO DLから行えます。
LCU-ONEを接続すれば、空燃比計測も可能です。つまり、ECUやキャブレターのファインセッティングを行うための基礎データも、簡単に記録できるのです。
仕様
SOLOシリーズ共通仕様
- ラップタイム計測
- 計測精度0.01秒
- 最大5区間のスプリットタイム計測
- GPSデータで計測
- スタート/フィニッシュラインを個別設定可能
- 予測タイムなどの表示も可能
- ディスプレイ
- グラフィカルディスプレイ
- 解像度 128×64
- 表示内容を設定可能
- 内蔵センサ
- GPSモジュール
- 内部温度
- 3軸Gセンサ(± 6G)
- バッテリレベル
- バッテリーおよび電源
- リチウムバッテリー内蔵
- 外部12V電源利用可能
- その他の仕様
- 寸法:98 × 78 x 30mm
- 重量:220g (内蔵バッテリ含む)
- クロックカレンダー内蔵
- メモリ容量:16Mバイト
- 防水性能:IP65準拠
- PC接続用USBポート(Mini USB)
- 本体裏面に取付け用磁石装備

機種ごとの独自仕様
- SOLO
- 12V外部電源ポート
- 最大利用時間:6時間(バックライト利用時は4時間)
- 速度計測:GPS

外形寸法図

付属品・型番一覧
付属品
SOLO : SOLO本体 / 外部12V電源用シガーライターケーブル / 充電器 / USBケーブル / 取付けブラケット
SOLO DL : SOLO DL本体 / 外部12V電源およびECTケーブル / 充電器 / USBケーブル / 取付けブラケット
型番一覧表
品番 | ||
---|---|---|
SOLO | SOLO-0 | |
SOLO DL (OBDケーブル付き) | SOLO-DLCK | |
SOLO DL (CAN/RS232Cケーブル付き) | SOLO-DLCR |
SOLO DLには、スーパーバイク用のプラグアンドプレイキットもあります。
オプションパーツ型番一覧表
FAQ(よくある質問と答え)
ご購入後の操作方法やトラブルに関するFAQはサポートページをご覧ください。
- GPSアンテナはどこに装備されているのですか?
- 本体内上部にあります。GPS電波を遮る素材(金属など)で覆わないような場所に設置してください(ガラスは透過します)。外部アンテナには対応していません。
- GPSでラップを計測できるのですか?
- 可能です。PCのソフトウェアを利用するか、実際の場所でのボタン操作により、ラップタイム計測ポイントを指定する必要があります。精度はGPSの衛星捕捉状況などにより変わってきますが、おおむね0.1秒以内の誤差で計測可能です。
- 雨があたっても大丈夫ですか? 防水ですか?
- 高圧洗浄器などの噴流でなければ、雨が当たっても問題ありません。ただし、GPSの精度に影響を与える可能性があるので、できるだけ雨が直接当たらないようにしてください。